Effect of LCFAs on Bull and Boar Sperm motility
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- MORIYAMA Ryutaro
- Kindai Univ.
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- HIRAI Naoaki
- Kindai Univ.
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- NODA Kohei
- Kindai Univ.
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- YAMAGUCHI Naoya
- Kindai Univ.
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- MIWA Masafumi
- NARO
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- NAKAMURA Sho
- NARO Okayama Univ. of Sci.
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- MATSUYAMA Shuichi
- NARO Nagoya Univ.
Bibliographic Information
- Other Title
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- 長鎖脂肪酸への曝露がウシおよびブタ精子の運動性に与える影響
Abstract
<p>【目的】 GPR120は血中遊離脂肪酸をリガンドとするGタンパク共役型受容体である。これまでに当研究室では,GPR120を介してマウス精子の運動性が亢進することを見出している。本研究では,ウシおよびブタ精子における長鎖脂肪酸受容体の役割を解明する目的で実験を行った。【方法】実験には農研機構畜産飼料作研究拠点で精巣除去時に採取した黒毛和種の精巣上体尾部精子と家畜改良センター宮崎牧場で採精したデュロック種の射精精子を用いた。免疫組織化学法により,GPR120タンパク質の局在を観察した。さらに,長鎖脂肪酸またはGPR120アゴニストであるGW9508に曝露した精子をライブイメージングシステムでモニタリングし,鞭毛の打頻度等を指標にして精子の運動性を調べた。【結果】蛍染色の結果,GPR120タンパク質はウシおよびブタ精子頭部と尾部で観察された。精子を長鎖脂肪酸に15分間暴露した結果,不飽和脂肪酸であるドコサヘキサエン酸,a-リノレン酸,オレイン酸,飽和脂肪酸であるパルミチン酸,およびGW9508に曝露した時,鞭毛の打頻度が増加し,曲線速度(VCL)が上昇した。また,この長鎖脂肪酸やGW9508による打頻度の増加やVCLの上昇は,GPR120アンタゴニストであるAH7514の前投与により阻害された。以上より,ウシおよびブタ精子に局在するGPR120は,マウスと同様に精子の運動性調節に関与することが明らかとなった。</p>
Journal
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- The Journal of Reproduction and Development Supplement
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The Journal of Reproduction and Development Supplement 111 (0), P-19-P-19, 2018
The Society for Reproduction and Development
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288071577472
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- NII Article ID
- 130007488721
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed