書誌事項
- タイトル別名
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- A Discussionon Characteristics of the Spinal Rotation
- ―解剖・運動学的特性―
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説明
脊椎では,屈伸・側屈・回旋の組み合わせが可動性に様々な影響を与えている。このことは徒手療法にも利用され,手技を決定する一要因となっている。この研究の目的は基本的な三方向への動きを組み合わせることで起こる脊椎の回旋可動域の変化を把握し,その原因について検討することである。対象者は全例男性で健常者30名,脊椎に何らかの問題を抱えている者(以下,体幹機能障害者)10名の計40名とした。彼らの第1,5,9胸椎棘突起および第1,5腰椎棘突起にマーカーを付け,体幹屈曲または伸展に右側屈を加えた肢位から左右への回旋を行った場合の棘突起の動きを求めた。その結果,それぞれの脊椎に於ける肢位別の可動性を示すことができた。これにより,脊椎が屈曲・右側屈位にある場合と伸展・右側屈位にある場合では左右回旋の可動域に違いを生じ,その原因は複雑な関節面にあることが理解できた。また,健常者と体幹機能障害者の比較では有意差を認めた部位があり,今後の課題が示唆された。
収録刊行物
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- 理学療法学
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理学療法学 28 (7), 295-301, 2001-12-20
一般社団法人日本理学療法学会連合
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288072453888
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- NII論文ID
- 110003997823
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- NII書誌ID
- AN10146032
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- ISSN
- 2189602X
- 02893770
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可