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- 藤原 直哉
- 岡山県農林水産総合センター森林研究所林業研究室
書誌事項
- タイトル別名
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- Influence of gelling agent on saccharification enzymes from Tricholoma matsutake
- バイチ シジザイ ガ マツタケ ノ デンプン ブンカイ コウソ ニ アタエル エイキョウ
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説明
マツタケのデンプン分解酵素の活性を,異なる培地支持材を使用して比較した.この時,アカマツのデンプンを糖質源として使用した.培地中のデンプン分解酵素の活性を調べたところ,培地支持材によって活性が異なり,特にゲランガム培地では,アカマツのデンプンをグルコースまで分解するマツタケのα—アミラーゼ,α—グルコシダーゼ,グルコアミラーゼの活性が確認された.しかし,寒天培地の場合には,グルコアミラーゼの活性が確認できなかった. また,培地中のアミロースとアミロペクチンの割合を,培養前後で比較したところ,アミロペクチンの減少が顕著であったことから,マツタケのデンプン分解酵素は,主に,アカマツのアミロペクチンを分解することで,糖質を得ていると考えられた.これらのことから,培地支持材がマツタケのデンプン分解酵素へ与える影響と,アカマツデンプンのアミロペクチンの分解について,新たな知見を得ることができた.
収録刊行物
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- 日本きのこ学会誌
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日本きのこ学会誌 24 (4), 187-189, 2016
日本きのこ学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288072518656
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- NII論文ID
- 130007489166
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- NII書誌ID
- AA12415767
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- ISSN
- 24327069
- 13487388
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- NDL書誌ID
- 028005417
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可