多職種介入により運動機能向上がみられた足変形を伴う末梢動脈疾患の 1 例

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タイトル別名
  • Successful Multi-professional Intervention to Improve the Motor Function of a Patient with Peripheral Arterial Disease Involving Foot Deformity
  • タショクシュ カイニュウ ニ ヨリ ウンドウ キノウ コウジョウ ガ ミラレタ アシ ヘンケイ オ トモナウ マッショウ ドウミャク シッカン ノ 1レイ

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抄録

<p>【要旨】72 歳,男性.2012 年に糖尿病足潰瘍のため右第 2 趾切断術が施行された.その後当院フットセンターでフォローされていたが,間歇性跛行と下肢筋力低下があり,2015 年 10 月に運動療法目的にリハビリテーション科へ紹介された.足関節上腕血圧比は右 0.44,左 0.82 で,右足関節は幼少期の骨折による内反変形を認め,右小趾球に胼胝を形成していた.インソールが義肢装具士によって作製され,運動療法を外来で週 1 回,3ヵ月間継続した.自転車エルゴメーターと筋力増強訓練を実施し,自宅では歩数を目標とした歩行訓練を指導した.また,新たな傷がないかを運動療法を行う前に毎回チェックした.月に 1 回フットセンターの医師による足の診察,看護師によるフットケアを並行して実施した.介入の結果,新たな傷は認めず,歩行距離,膝伸展筋力,1 日の歩数,運動機能の指標である short physical performance battery に改善がみられた.末梢動脈疾患を伴う糖尿病足病変患者においても多職種が関わることによって傷を発生することなく歩行距離や筋力,運動機能の改善が得られることが示唆される.</p>

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