Ⅲ度熱中症にDIC・急性肝不全を合併し, 血漿交換 (PE) および持続血液濾過透析 (CHDF) を施行した1例

書誌事項

タイトル別名
  • Successful treatment of a case of acute liver failure and disseminated intravascular coagulation induced by heat stroke with plasma exchange and continuous hemodiafiltration
  • 症例報告 Ⅲ度熱中症にDIC・急性肝不全を合併し,血漿交換(PE)および持続血液濾過透析(CHDF)を施行した1例
  • ショウレイ ホウコク Ⅲ ド ネッチュウショウ ニ DIC ・ キュウセイ カンフゼン オ ガッペイ シ,ケッショウ コウカン(PE)オヨビ ジゾク ケツエキ ロカ トウセキ(CHDF)オ シコウ シタ 1レイ

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抄録

<p>38歳男性. 4月末の10kmマラソンのゴール手前で意識消失し, ショック状態となり, 近医へ搬送された. Ⅲ度熱中症であり全身冷却と大量輸液を受けた. 意識障害, バイタルは改善したが, 第2病日にCK 66,486U/Lと上昇し, 横紋筋融解症, 急性腎不全の発症を危惧され当院に紹介となった. 転院時血清Crは0.82mg/dLと低下していたが, AST 11,730U/L, ALT 6,509U/L, PT-% 17%, 血小板4.7万/μLと急性肝不全を認めた. 第4病日より急性肝不全に対して血漿交換 (PE) および持続血液濾過透析 (CHDF) を開始した. PEを2回, CHDFは4日間行った. 肝機能, 血小板は徐々に改善し第18病日に退院となった. Ⅲ度熱中症に合併する肝不全は, ショック, DICを契機に第3病日前後に顕在化することが報告されている. 今回, 熱中症に合併した肝不全に急性血液浄化が有用であった症例を経験した.</p>

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参考文献 (8)*注記

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