術中確認された腱内不全断裂の画像診断と術後臨床成績:14例の検討
抄録
術中確認された腱内不全断裂例の臨床的特徴と診断,術後臨床成績について検討した.当院で治療手術した腱板断裂例408例中,14例3.4%(男性6例,女性8例)を対象とした.平均年齢は60.3歳(46-72歳),術前全例に超音波断層(US)検査,1.5Tesla MRI検査を行った.手術は鏡視下併用ミニオープン法にて,断裂部の新鮮化とdual row法による縫合を行った.全ての患者は腱板炎による痛みを訴え,外傷の既往が10例71%にみられた.術前USでは9例64%が,MRIでは13例93%が異常所見を認め,MRI陽性率が高かった.また術前JOA/Constantスコアは65.2±8.3/62.8±10.2であったが,術後は95.1±6.2/93.3±13.5と有意に改善した(p<0.05).腱内断裂は腱板断裂手術408例中3.4%と,比較的まれであり,外傷の既往が多く,MRIによる画像陽性率が高率であった.鏡視下併用ミニオープン法における術後臨床成績は良好であった.
収録刊行物
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- 肩関節
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肩関節 42 (3), 672-675, 2018
日本肩関節学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288083616768
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- ISSN
- 18816363
- 09104461
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可