ラグビー選手の反復性肩関節脱臼に対する治療
この論文をさがす
説明
ラグビー選手の反復性肩関節脱臼に対しては,鏡視下Bankart修復術とそれに続くリハビリによる機能回復とタックル動作の習得が得られれば安全に競技復帰が可能であると考えてきた.しかし当院にて鏡視下Bankart修復術を施行した37例のラグビー選手の治療成績は,再脱臼率16%と満足のいくものではなかった.現在は,鏡視下Bankart修復術に烏口突起移行術を追加する術式を行っている.本検討では鏡視下Bankart修復術を施行されたものと,烏口突起移行術を追加した症例の成績を比較調査した.対象は,肩関節前方不安定性に対して手術治療を施行した60例(全例ラグビー選手).鏡視下Bankart修復術を施行されたものが37例,烏口突起移行術を追加したものが23例であった.鏡視下Bankart修復術のみの群では再脱臼を6例(16%)に認めたが,烏口突起移行術を追加した群では23例中再脱臼は認めなかった.
収録刊行物
-
- 肩関節
-
肩関節 42 (3), 604-607, 2018
日本肩関節学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001288083856128
-
- ISSN
- 18816363
- 09104461
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可