福島第一原子力発電所の事故を契機に自主避難をした母親が避難先地域との関わりの中で母子避難を継続していくプロセス

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  • 松永 妃都美
    佐賀大学医学部統合基礎看護学講座国際保健看護学研究室客員研究員

書誌事項

タイトル別名
  • Interaction Process of Sustained Evacuation Region with Mother and Children from Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Accident
  • フクシマ ダイイチ ゲンシリョク ハツデンショ ノ ジコ オ ケイキ ニ ジシュ ヒナン オ シタ ハハオヤ ガ ヒナンサキ チイキ ト ノ カカワリ ノ ナカ デ ボシ ヒナン オ ケイゾク シテ イク プロセス

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抄録

<p>目的:本研究では福島第一原子力発電所の事故を契機とした母子避難を継続する母親を支えている避難先地域の資源や人々との関わりを取り上げ,そのプロセスを明らかにする.</p><p>方法:母子避難を継続する母親12名を研究協力者として,半構造化面接で得たデータを修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチにより分析した.</p><p>結果:母子避難を継続する母親は【被災者として(避難先)地域に馴染み】ながら,避難生活の中で【健康影響リスク回避の実感】をし,避難先地域の人々との【心地よい人間関係を構築】することができていた.このことが【母子避難という選択への納得】に繋がり,母子避難が継続されていた.</p><p>結論:母子避難を継続する母親への看護援助には,母親との放射線被ばくリスクコミュニケーションを行うこと,また避難先地域に馴染むことや人間関係の構築を支援すること,そして母子避難という選択への納得を支持する関わりが重要であることが示唆された.</p>

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