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抄録
WMFTはCI療法の治療効果判定を目的に開発された上肢運動機能評価である. 今回WMFT運動課題の中から難易度の異なる3課題“Hand to table”, “Lift can”, “Lift pencil”を選択し課題施行中の運動学的解析を行うとともに, 大脳皮質血中ヘモグロビン濃度長の変化について近赤外線分光法を用いて測定した. 対象は健常成人13名とし, 課題間の一次感覚運動野および補足運動野の活性化を比較した. 結果“Lift pencil”においては“Hand to table”に比べて総軌跡長, ピーク速度, 躍度が, また“Lift can”に比べてピーク速度, 躍度が有意に低下し, 補足運動野の皮質血流は“Lift pencil”が“Hand to table”よりも有意に増加することが観察された. 本研究によりWMFT運動課題と皮質血流との関連が初めて示され, 特に本研究で検討した3課題においては補足運動野の活動との関連が示唆された.
収録刊行物
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- 脳科学とリハビリテーション
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脳科学とリハビリテーション 10 (0), 17-24, 2010
脳機能とリハビリテーション研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288085865856
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- NII論文ID
- 130007502746
- 10030767307
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- ISSN
- 24323489
- 13490044
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可