当科での甲状腺未分化癌に対するレンバチニブ投与症例の検討

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  • Administration of Lenvatinib to patients with anaplastic thyroid cancer

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甲状腺未分化癌は甲状腺癌の1〜2%と頻度は少ないが,集学的治療を行っても,平均生存率が4か月と予後不良の疾患である。根治切除不能な甲状腺癌に対する治療としてレンバチニブが,2015年より日本で使用可能となった。当院では2015年10月から2017年1月の期間に,甲状腺未分化癌患者9例に対して,レンバチニブを投与した。その中でレンバチニブ投与後,1年以上生存した症例を経験した。また9例の治療効果,有害事象について検討した。治療効果は9例中6例がPRであった。有害事象では高血圧が高い頻度で認められた。レンバチニブは,有害事象に応じた用量の調節により,投与を継続することが重要と考えられた。

収録刊行物

  • 頭頸部外科

    頭頸部外科 28 (2), 209-215, 2018

    特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会

参考文献 (13)*注記

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