中部日本における前期末~中期更新世の花粉生層序

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タイトル別名
  • Pollen biostratigraphy of the Early-Middle Pleistocene in central Japan
  • チュウブ ニホン ニ オケル ゼン キマツ~チュウキ コウシン セイ ノ カフンセイソウ ジョ

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抄録

<p>中部日本における前期更新世末~中期更新世全体を含む資料の地域花粉帯と海洋酸素同位体層序との対応を整理し,花粉生層序層準の認定および森林古植生の組み合わせから5つの花粉超帯を設定した.中部日本における森林古植生の枠組みは,海洋酸素同位体層序のターミネーションとほぼ同時期に変革があり,MIS 21の下限より下位のQuercus-Metasequoia超帯では,Metasequoiaなど新第三紀型植物群を伴う暖温帯落葉広葉樹林,MIS 21~MIS 15の下限までのFagus-Quercus超帯では,温帯針葉樹を伴う暖温帯落葉広葉樹林,MIS 15~MIS 11下限のCryptomeria-Fagus超帯では,温帯の針葉樹を伴うQurecusの少ない暖温帯落葉広葉樹林,MIS 11~MIS 9下限のCyclobalanopsis-Cupressaceae超帯では,温帯の針葉樹を伴う暖温帯常緑広葉樹林,MIS 9~MIS 5下限のPinaceae-Cryptomeria超帯では,マツ科針葉樹が多く落葉広葉樹林を伴う温帯針葉樹林へと段階的に変遷した.</p>

収録刊行物

  • 第四紀研究

    第四紀研究 57 (5), 143-155, 2018-10-01

    日本第四紀学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (10)*注記

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