二層型二核金属錯体触媒によるオレフィン重合・共重合

  • 竹内 大介
    東京工業大学科学技術創成研究院化学生命科学研究所 弘前大学理工学部物質創成化学科
  • 高野 重永
    東京工業大学科学技術創成研究院化学生命科学研究所
  • 千葉 友莉子
    東京工業大学科学技術創成研究院化学生命科学研究所
  • 岩澤 孝
    東京工業大学科学技術創成研究院化学生命科学研究所
  • 小坂田 耕太郎
    東京工業大学科学技術創成研究院化学生命科学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Polymerization and Copolymerization of Olefins by Double-Decker Type Dinuclear Metal Complex Catalysts
  • ニソウガタ ニカク キンゾク サクタイ ショクバイ ニ ヨル オレフィン ジュウゴウ ・ キョウ ジュウゴウ

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抄録

オレフィン重合反応において,二核金属錯体触媒は,しばしば単核金属錯体触媒とは異なる触媒特性を示すことが知られている.従来報告されている二核金属錯体触媒の多くは,単核錯体の配位子を柔軟なスペーサーで連結した構造を有していた.本研究では,金属間における共同効果の効率よい発現を期待し,二つの金属中心が近接した位置に固定された二層型環状二核錯体の設計を行った.それらがエチレンやα-オレフィンの重合において,単核錯体に比べて高い活性を示すことや,より高分子量のポリマーを与えること,高温においても触媒としての安定性が高いことを見いだした.さらに,種々のコモノマーとの共重合における,コモノマーの導入量や導入される位置,構造が大きく変化するなど,二層型環状二核錯体が単核錯体とは異なるユニークな重合触媒能を示すことを明らかにした.

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 75 (6), 507-514, 2018-11-25

    公益社団法人 高分子学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (31)*注記

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