ファラデーカップ検出効率の管理に基づく表面電離型質量分析計の安定運用
書誌事項
- タイトル別名
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- Management of thermal ionization mass spectrometer based on routine-analysis of Faraday cup efficiency
説明
<p>表面電離型質量分析計(TIMS)などにおいて複数のファラデーカップで質量数の異なる同位体を同時検出する手法では、各カップの検出効率が変化すると分析の精度・確度に大きく影響する。高知コア研究所ではTIMS(ThermoScientific社製TRITON)を用いて、高いイオンビーム強度での高精度Sr同位体比分析を数多く行っている。この高イオンビーム強度での分析を長期間実施すると、Srイオンビームの入射によるダメージによってファラデーカップの検出効率が低下し、標準試料(NIST987)の87Sr/86Sr測定値が、測定誤差を有意に超えて次第に高くなる経時変化が見られる。信頼性の高い測定条件を中長期的に維持するためには、各ファラデーカップの検出効率確認を随時行い、検出効率の経時変化を把握し、適切なタイミングで保守・交換を行うことが重要である。</p>
収録刊行物
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- 日本地球化学会年会要旨集
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日本地球化学会年会要旨集 65 (0), 289-, 2018
一般社団法人日本地球化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288095074944
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- NII論文ID
- 130007520750
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可