環境保護意識に対する社区の意義――北京市T区のデータ分析から――
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- 保坂 稔
- 長崎大学
書誌事項
- タイトル別名
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- The Meaning of Shequ to Environmental Consciousness: From the Data Analysis of T Ward, Beijing
- カンキョウ ホゴ イシキ ニ タイスル シャク ノ イギ ペキンシ Tク ノ データ ブンセキ カラ
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説明
<p>昨今の中国では市場経済化が激しく,大都市へ人口が流入している。これらの動きに伴い,とくに北京市では旧来の「単位」に代わって「社区」の導入が試みられている。本稿はこのような状況を踏まえ,中国北京市T区の環境保護意識を検討することを目的とする。検討にあたっては,日本で得られている環境保護意識研究の知見を参照する。北京市T区にあっては党所属やメディア効果といった視点よりはむしろ,「社区」が環境保護意識を論じるにあたって重要となる。社区の導入はコミュニティの観点を生み出し,環境保護意識を促進する。ただしこのコミュニティ意識は,権威主義的態度に促進されており,下からの自発的協力といった特徴をもっている。このような問題点はあるものの,環境保護意識を促進するためには,社区というコミュニティを生かしていくことが必要といえる。</p>
収録刊行物
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- 環境社会学研究
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環境社会学研究 15 (0), 119-131, 2009-10-31
環境社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288095591936
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- NII論文ID
- 110008671142
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- NII書誌ID
- AN10498448
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- ISSN
- 24340618
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- NDL書誌ID
- 10517260
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- NDL-Digital
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可