中咽頭小細胞癌の1例

  • 井内 寛之
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻感覚器病学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 宮下 圭一
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻感覚器病学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 大堀 純一郎
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻感覚器病学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 黒野 祐一
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻感覚器病学耳鼻咽喉科・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • A case of small cell carcinoma on the oropharynx

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抄録

頭頸部領域に発生する小細胞癌はまれであるが,悪性度が高く早期にリンパ節転移・遠隔転移をきたし予後不良である。またその発生頻度の低さから標準的な治療法は確立されていない。症例は63歳男性,主訴は左咽頭痛。CT,MRI検査では左中咽頭に限局した腫瘍を認めた。生検の病理組織像,および免疫染色でCD56とシナプトフィジンが陽性で,クロモグラニンAが一部陽性であったことから,小細胞癌と診断された。治療は放射線療法とPI(シスプラチン+イリノテカン)療法を併用し施行した。治療後5年経過したが再発は認めていない。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 44 (3), 300-304, 2018

    日本頭頸部癌学会

参考文献 (15)*注記

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