証拠金とオプション価格:SPANの導入によるインプライド・ボラティリティヘの影響

  • 馬 文傑
    大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程

書誌事項

タイトル別名
  • 証拠金とオプション価格:SPANの導入によるインプライド・ボラティリティへの影響
  • ショウコキン ト オプション カカク SPAN ノ ドウニュウ ニ ヨル インプライド ボラティリティ エ ノ エイキョウ

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抄録

<p>本稿は,2000年10月30日に日経225指数オプションの証拠金計算法が,SPAN(Standard Portfolio Analysis of Risk)に移行したことに着目し,制度変更によるボラティリティ・スマイルの構造変化を分析した.分析結果は以下のとおりである.SPANの導人による証拠金の軽減が,in-the-money と out-of-the-money オプションにおけるインフフイド・ボラティリティの差 hv の平均と分散の減少をもたらした.また,マネネスによるビッドアスク・スプレッドの違い hsp 及び取引量の違い hm はそれぞれ hv と正の相関関係があり,さらにGranger怠味で hm から hv への因果関係があることも確認した.これらは,オプションの取引コストや流動性リスクがボラティリティ・スマイルに影響を及ぼしていることを示唆する.</p>

収録刊行物

  • 現代ファイナンス

    現代ファイナンス 16 (0), 23-42, 2004-09-30

    日本ファイナンス学会 MPTフォーラム

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