有限母集団における標本分散と統計的推測

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タイトル別名
  • The Distribution of Sample Variance and Statistical Inference Based on the Finite Population

抄録

計量値から成る理論分布に従わない分布から直接的に標本分布を求めるには, 膨大な試行実験を必要とする.本報では, 計量値からなる有限母集団を前提とした場合, 重複抽出および非重複抽出される標本が, 多項分布および多変数超幾何分布に従うことを用いて, 標本分散の分布を正確に求める方法を可能にした.この方法をいくつかの有限母集団数値模型に適用し標本分散の分布を求めたところ, 標本の大きさ・分布の型・抽出方法により標本分散の分布に特異な傾向が現われることが判明した.また分散の統計的推測に応用した結果, x^2分布を用いた推測法と比較した場合, 正規分布と極端に異なる分布型では, 本法の分布から得られた推定精度のほうが高くなる傾向が察知された.

収録刊行物

  • 日本経営工学会誌

    日本経営工学会誌 36 (2), 108-113, 1985-06-15

    公益社団法人 日本経営工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288099230080
  • NII論文ID
    110003934082
  • DOI
    10.11221/jimapre.36.2_108
  • ISSN
    24329983
    03864812
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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