主任看護師が捉えた主任としての役割

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  • Head Nurses\' Perceptions of their Roles

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説明

<p>本研究の目的は,病棟における主任看護師(以下,主任)へのサポートのあり方を検討するために,主任が自分の役割をどのように捉えているかを明らかにすることである.病棟において一定の主任経験をもつ16名の参加者に対し半構成的面接を実施し,質的帰納的に分析した結果,4つのカテゴリーを含む以下の内容が明らかになった.主任は,現場の状況をリアルタイムに把握することが難しい看護師長(以下,師長)と,現場で直接患者と関わるスタッフとの間にある心理的ギャップを埋めるために【師長とスタッフをつなぐ】,様々な業務調整を行いながら【現場を仕切る】,ケアするスタッフをケアし,人間関係を円滑にするために【働きやすい環境をつくる】,【看護師としての専門職業人を育てる】ことをその役割として捉えていた.主任は,師長とスタッフの間を自由に行き来し,両者の間をつなぐことにその存在意義を見出しており,主任ならではの役割を見出せるような病棟組織のあり方を検討することの必要性が示唆された.また,役割遂行ためには,看護師として積み重ねてきた経験が活かせるような環境を整備することの必要性が示唆された.</p>

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