半自然草原における植物の多様性維持に向けた新たな課題

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  • New Issues for Conservation of Plant Diversity in Semi-natural Grassland in Japan
  • ハンシゼン ソウゲン ニ オケル ショクブツ ノ タヨウセイ イジ ニ ムケタ アラタ ナ カダイ

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抄録

<p>かつて国土の1割以上の面積を占めていたとされる日本の半自然草原(水田畦畔等の半自然植生をも含み,野草地,半自然草地などとも呼ぶ)は,高度経済成長期以降,消滅の危機に瀕している。その結果,キキョウやフジバカマなど,農村で身近に見られた多くの植物が絶滅危惧種に指定されるようになった。現在でも比較的まとまった面積で半自然草原が残存する九州・阿蘇地域でも,近年半自然草原の維持が困難となってきており,保全と再生に向けたさまざまな取組みが行われているが,このような取組みを効率的に推進するためには,地形や土壌などの立地条件に応じた適切な草原の管理法を明らかにする必要がある。本報では,阿蘇地域の半自然草原において実施された試験・調査から見えてきた,草原性植物の多様性維持・保全に向けた新たな課題について報告する。</p>

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