ジオセルで補強された矢板式岸壁の地震時安定性

  • 深瀬 直人
    中央大学大学院理工学研究科,都市環境学専攻(〒112-8551 東京都文京区春日1-13-27)
  • 平川 大貴
    中央大学理工学部,都市環境学科(同上)
  • 荒木 裕行
    中央大学理工学部,都市環境学科(同上)

書誌事項

タイトル別名
  • SEISMIC STABILITY OF SHEET PILE QUAY WALLS REINFORCED BY GEOCELL
  • ジオセル デ ホキョウ サレタ ヤイタシキ ガンペキ ノ ジシンジ アンテイセイ

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抄録

中小規模漁港の係留施設等で多く用いられている矢板式岸壁の安定的な供用に向けて,経済的で耐久性を有 する対策方法としてタイ材に代わってジオセルを用いる方法を提案し,その効果を重力場での振動台実験で検 討した.提案方法は既設の矢板式岸壁を対象とし,タイ材の上部にジオセル層を設置して矢板背面と定着する ものであり,補強メカニズムはジオセル層上下面の摩擦力にある.縮尺模型を用いた重力場での振動台実験の 結果,敷設面積が同じであってもジオセルの展開方向によって矢板式岸壁の地震時安定性は異なること,より 高い安定性を有するジオセル配置においては背面土の密度状態に関係なく従来形式の控え版式矢板岸壁と同等 の地震時安定性を持つことを確認した.

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参考文献 (2)*注記

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