ラマン分光法によるリチウム塩濃厚電解液中のイオン溶媒和構造解析

書誌事項

タイトル別名
  • Solvation Structure Analysis of Lithium Ion in Concentrated Lithium Salt Solutions Using Raman Spectroscopy
  • ラマン ブンコウホウ ニ ヨル リチウムエン ノウコウ デンカイエキ チュウ ノ イオン ヨウバイ ワ コウゾウ カイセキ

この論文をさがす

抄録

<p>リチウムイオン電池用電解液の研究・開発において,現在,リチウム塩の濃度を限界まで高めた「超濃厚電解液」が従来型の有機電解液にとって替わる新規電解液材料として注目を集めている.リチウム塩を高濃度化するだけで実効電位窓を大幅に拡張でき,カーボネート系以外の様々な溶媒種を電解液溶媒として使用できるようになる等,従来の電解液にはない特徴が次々と明らかになっているが,その溶液構造,特に,リチウムイオンの溶媒和やイオン対形成に関する分子レベルの構造情報は限られているのが現状である.本稿では,電解液中のイオン溶媒和を調べる研究手法のうち,ラマン分光法を用いた溶存化学種の類推に焦点を当て,超濃厚電解液系に特有なイオン溶媒和構造を明らかにしたので報告する.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 67 (12), 727-732, 2018-12-05

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (11)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ