牛ロタウイルスCの関与が疑われた子牛の集団下痢症
書誌事項
- タイトル別名
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- Possible Involvement of Bovine Rotavirus C on Outbreak of Diarrhea in Calves
- ギュウ ロタウイルス C ノ カンヨ ガ ウタガワレタ コウシ ノ シュウダン ゲリショウ
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抄録
<p>平成28年5~6月,栃木県内の公共牧場の子牛(8~10カ月齢)が下痢を発症し,発症牛の糞便から牛コロナウイルス(BCV)の遺伝子及びコクシジウムの虫卵に加え,牛ロタウイルスC(RVC)の遺伝子が検出された.また,これらのウイルスに対する抗体検査でも,抗体価の有意な上昇が認められた.本症例により,RVCは子牛にも感染することが示唆されたことから,当所で保管している栃木県内の乳用幼若牛の血清100検体についてRVC抗体保有状況を調査した結果,83%の農場で抗体保有牛が検出され,特に12~23カ月齢の子牛では半数が抗体を保有していることが判明した.RVCは一般的に成牛下痢の原因ウイルスの1つとされてきたが,今回の調査を通じて,子牛の下痢でもその要因の1つとして関与していることが示唆された.</p>
収録刊行物
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- 日本獣医師会雑誌
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日本獣医師会雑誌 71 (12), 697-701, 2018-12-20
公益社団法人 日本獣医師会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288110660096
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- NII論文ID
- 130007563364
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- NII書誌ID
- AN00191857
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- ISSN
- 21860211
- 04466454
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- NDL書誌ID
- 029419875
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可