10保-25-口-14 アイルランドにおけるSPHEのカリキュラム

Description

<p> ヨーロッパの教育課程を大別すると、大陸は「教科」を中心に構成され、いわゆる「課外活動」「学校行事」のような活動がない。一方、英(米)諸国は、国の教育課程基準はないが、「課外活動」「学校行事」があり、教育課程の裁量権は学校にある(ただし、現在はナショナルカリキュラムが作成され、一定の「教科」指導が求められている)。ところで、2017年の夏に来日講演を行った Lasse Kannas教授(ユヴァスキュラ大学)は、「EU各国のカリキュラムをみると、その国が何を大切にしているのかがよくわかる。中学校で保健を独立した教科としている国はフィンランドとアイルランドだけである」(日本保健科教育学会『保健科教育研究』2018)と述べる。ここに疑問と発見がある。疑問は、アイルランドは英(米)諸国ではなかったのかということであり、発見は、アイルランドの保健教育は日本に紹介されてこなかったということである。発表では、アイルランドのSPHE(Social Personal and Health Education)のカリキュラムを中心に報告する。なお、今回は予備的報告であり、次年度以降は実際に現地へ赴き、SPHEの歴史や関連する資料及び担当者への聞き取りをする予定である。</p>

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001288110759936
  • NII Article ID
    130007581555
  • DOI
    10.20693/jspehss.69.234_2
  • ISSN
    24241946
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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