12人-25-ポ-01 「現代体力増進法(1931年発行)」が韓国のスポーツサイエンス文化に与える影響考察

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タイトル別名
  • 日本の体育思想を取り入れた人物(文谷)徐相天(1902年-未詳)を中心として

抄録

<p> 本研究は、朝鮮の日帝強占期時代の前後において、朝鮮の文化ではほとんど見られなかった「体育・体操・体力」のような日本のスポーツ概念が、近代における「韓国のスポーツサイエンス文化」に与えた影響について、徐相天という人物を通じて考察する。</p><p> 徐相天は、1923年日本体育会体操学校(現在の日本体育大学)を卒業した。その後、1926年韓国へ帰国し、徽文高等普通学校(現在の徽文高校)の体育教員となった。同年に「朝鮮体力増進法研究会」を設立し、日帝強占期の影響で無気力になった朝鮮民族を「健康・体力の増進」や「強い精神力」のために若者の養成を目的とし、尽力した。</p><p> このように当時朝鮮の状況を含め、徐相天は「現代体力増進法」の発行を通じて韓国の体育思想においての根本的な「知」、「徳」、「体」を「東洋思想」として体育文化で普及しようとした。そのため、現在の自然科学分野である体育を文化的理論と科学的実技のある学問として「韓国のスポーツサイエンス文化」の実質的な体育教育の重要な礎石になったと考えられる。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288110774656
  • NII論文ID
    130007581673
  • DOI
    10.20693/jspehss.69.280
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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