03心-24-ポ-52 課題・自我志向性の認知からみた運動有能感と運動スキルコンプレックスの検討

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抄録

<p> 本研究の目的は、課題・自我志向性の高低によって運動有能感や運動スキルコンプレックスの認知が異なるかについて検討することである。中学生を対象に目標志向性、運動有能感(身体的有能さの認知、受容感、統制感)、運動スキルコンプレックス(以下C -運動スキル)について質問紙調査を行い、欠損のない119名を分析に用いた。そして、課題・自我志向性得点を中央値に基づき、課題・自我の両志向性ともに高得点群45名(TE群)、課題志向性のみ高得点群15名(Te群)、自我志向性のみ高得点群18名(tE群)、両志向性とも低得点群41名(te群)の4群に分類した。これら4群を独立変数とし、運動有能感とC-運動スキルの各得点を従属変数とした一元配置分散分析と多重比較を行った。その結果、身体的有能さの認知得点はTE群(13.6点)がTe群(10.3点)、te群(9.1点)より有意に高値を示した。またC-運動スキル得点は、te群(16.8点)とtE群(14.8点)がTE群(10.8点)、Te群(11.5点)より有意に高値を示した。以上のことから、体育授業の好き・嫌いを方向づける運動の有能感や劣等コンプレックスの認知は、生徒の課題・自我の持ち方によって異なることが示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288112764160
  • NII論文ID
    130007581103
  • DOI
    10.20693/jspehss.69.112_3
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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