機能性難聴における誘因解消と聴力改善期間との関係

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  • Relationship between the timing of elimination of triggers and the length of time for hearing improvement in non-organic hearing loss

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<p>要旨 : 機能性難聴の背景には難聴を引き起こす誘因があると思われ, それらの解消が聴力改善につながると考えられる。今回我々は, 機能性難聴症例で, 誘因の早期解消により聴力が早期に改善するか検討した。対象は当科で過去9年8か月間に機能性難聴と診断され, 積極的な治療介入を行わなかった38例である。男性13例, 女性25例。年齢の中央値は14歳 (7~72歳) である。対象を誘因が早期に解消できたと思われる群 (早期解消群) と, 誘因を長期に解消できなかったと思われる群 (長期非解消群) に分類した。両群間で年齢, 性別, 患側で背景に差はなかった。また初診時および最終的な聴力, そして通院中の聴力レベルの改善も同様であった。しかし, 初診時から聴力が安定するまでの期間, および外来通院期間は早期解消群で有意に短かった。本検討では誘因を早期に解消することで, より早期に聴力が改善することがわかった。</p>

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