科学技術社会論(STS)と環境社会学の接点
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- 藤垣 裕子
- 東京大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Bridging between STS and Environmental Sociology
- カガク ギジュツ シャカイロン STS ト カンキョウ シャカイガク ノ セッテン
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説明
<p>本稿の目的は,環境社会学に対して科学技術社会論がどのような貢献をすることができるか検討することである。科学技術社会論の論客の一人であるSteven Yearlyは,『STSハンドブック』の環境に関する章のなかで,「科学技術社会論は,環境に関する問題を明らかにしたり,論争を解決したりすることへの科学のあいまいな役割について説明する枠組みを提供する」(Yearly, 1995)と述べている。この科学のあいまいな役割について,本稿では,フレーミング,妥当性境界,状況依存性,変数結節,という概念を使って順に解説する。環境社会学と科学技術社会論の橋渡しは,現在の日本で別々の文脈で語られている市民運動論と社会構成主義,科学と民主主義の議論を,連動した形で再度編成することによって進み,かつ両者の間に豊かな交流をもたらすだろうと考えられる。</p>
収録刊行物
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- 環境社会学研究
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環境社会学研究 10 (0), 25-41, 2004-11-30
環境社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288114840704
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- NII論文ID
- 110008726903
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- NII書誌ID
- AN10498448
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- ISSN
- 24340618
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- NDL書誌ID
- 7204045
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
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