パーキンソン病の嚥下障害に対する超音波療法の効果検証

  • 内田 学
    東京医療学院大学保健医療学部リハビリテーション学科理学療法学専攻
  • 山口 育子
    東京医療学院大学保健医療学部リハビリテーション学科理学療法学専攻
  • 月岡 鈴奈
    石神井台特別養護老人ホーム秋月リハビリテーション科
  • 桜澤 朋美
    石神井台特別養護老人ホーム秋月リハビリテーション科
  • 真鍋 祐汰
    石神井台特別養護老人ホーム秋月リハビリテーション科
  • 加藤 宗規
    了徳寺大学健康科学部理学療法学学科

書誌事項

タイトル別名
  • Ultrasound treatment for swallowing difficulty in Parkinson’s disease
  • パーキンソン病の嚥下障害に対する超音波療法の効果検証 : 舌骨下筋に対する温熱効果は嚥下効率を改善させる
  • パーキンソンビョウ ノ エンカ ショウガイ ニ タイスル チョウオンパ リョウホウ ノ コウカ ケンショウ : ゼッコツ カキン ニ タイスル オンネツ コウカ ワ エンカ コウリツ オ カイゼン サセル
  • ―舌骨下筋に対する温熱効果は嚥下効率を改善させる―
  • ― thermotherapy to the infrahyoid muscles improves the deglutition efficiency ―

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抄録

<p>[目的]パーキンソン病患者の嚥下障害に対する超音波療法の効果を検証した。[対象]施設入所中の嚥下障害を呈したパーキンソン病患者16名であった。[方法]舌骨下筋に対して超音波を実施した。介入前後で表面筋電図学的解析、改訂水飲みテスト、相対的喉頭位置、顕性誤嚥回数の比較を行った。表面筋電図学的解析は咬筋、顎二腹筋、甲状舌骨筋の平均振幅と嚥下時間を測定した。[結果]顎二腹筋と甲状舌骨筋の平均振幅、顎二腹筋と甲状舌骨筋の収縮ラグ、顎二腹筋と甲状舌骨筋の収縮時間、相対的喉頭位置、改訂水飲みテスト、 顕性誤嚥回数において有意差が認められた[結語]代表的な嚥下障害に対しての介入は舌骨上筋の筋萎縮に対して実施される手法であるが、舌骨下筋に対する超音波が異常な筋緊張である固縮を抑制し嚥下機能に対して効果的な作用を構築することが明確になった。</p>

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