MRIにてリング状造影効果を認めた乳腺乳頭部腺腫の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Adenoma of the Nipple with Rim Enhancement in Magnetic Resonance Imaging—A Case Report—
  • 症例 MRIにてリング状造影効果を認めた乳腺乳頭部腺腫の1例
  • ショウレイ MRI ニテ リングジョウ ゾウエイ コウカ オ ミトメタ ニュウセン ニュウトウブセン シュ ノ 1レイ

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説明

乳房造影MRIにおけるリング状造影効果は悪性病変を示唆する所見の一つである.今回われわれは,リング状造影効果を有する乳頭部腺腫の1例を経験した.症例は39歳の女性,乳頭の硬結を主訴に当院を受診した.視触診では乳頭内に7mm大の硬結を認め,超音波検査では同部に低エコー腫瘤を認めた.造影 MRIでは,乳頭内にリング状造影効果を有する腫瘤を認め,緩徐に造影されるパターンを呈した.同部に対し細胞診を施行し,異型のない乳管上皮が採取された.乳頭部腺腫を疑い,診断的治療目的に乳頭横切開による乳頭内腫瘤摘出術を施行した.病理診断は乳頭部腺腫であった.術後の整容性は非常に良好であった.乳癌のみならず,乳頭部腺腫においても,造影MRIでリング状造影効果をきたすことがあり,過剰診断・治療とならないよう,本疾患を念頭に置き診断・治療を行っていくことが重要である.

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