高濃度接触現像系の液体現像方式における揮発系液体トナーの適用

  • 横山 優樹
    富士ゼロックス株式会社 マーキング技術研究所
  • 鈴木 俊彦
    富士ゼロックス株式会社 マーキング技術研究所
  • 中山 信行
    富士ゼロックス株式会社 マーキング技術研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Application of Volatile Liquid Toner for Liquid Electrophotography System using High Concentration Contact Developing Method
  • コウノウド セッショク ゲンゾウケイ ノ エキタイ ゲンゾウ ホウシキ ニ オケル キハツケイ エキタイ トナー ノ テキヨウ

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説明

<p>揮発系液体現像剤による高濃度接触現像系の液体現像方式に関して,液体現像剤供給部の機能設計を行った.絶縁性液体 (キャリアオイル) 中に分散させたトナーによる電子写真技術である液体現像方式において,高濃度接触現像系は高速適性に優れる一方で,感光体に接触させる現像ロール上に均一な現像剤薄層を形成する工程 (層形成プロセス) が,高画質を得るうえで重要となる.高濃度接触現像系における揮発系液体現像剤のハンドリングはこれまで実績が無く,液体現像剤の乾燥や,低粘度化に伴うリビング起因ディフェクトなどの課題を抽出した.そこで,上記課題に対応した独自技術として,ドクターチャンバー,現像ロール上トナー量制御,ヘリカル彫刻パターンのアニロックスロール,最適現像パラメータセットを実装することで,揮発系現像剤に適用した高濃度接触現像系の液体現像方式を確立し,連帳紙を用いてオフセット印刷同等の画質を獲得した.さらに,軟包装フィルムを含む多様なメディアへの印字と,ラミネートやニス塗布などの後加工適性を実証した.</p>

収録刊行物

  • 日本画像学会誌

    日本画像学会誌 58 (1), 46-52, 2019-02-10

    一般社団法人 日本画像学会

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