病い研究とポリフォニー——ミハイル・バフチンから刺激を受けて——

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書誌事項

タイトル別名
  • Mikhail Bakhtin’s Concept of Polyphony and Studies of Illness Narrative: An Anthropologist’s Notes
  • 教育講演 病い研究とポリフォニー : ミハイル・バフチンから刺激を受けて
  • キョウイク コウエン ヤマイイ ケンキュウ ト ポリフォニー : ミハイル ・ バフチン カラ シゲキ オ ウケテ

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抄録

<p>病いについての語りは、人間の最古からある語りの様相である。書き留められようが人々の記憶に残ろうが、語りとはその発語の瞬間から、死後の生(Fortleben)を生きることを運命づけられている。このような語りの不死=永続性を担保するもののひとつに、バフチンが指摘したドストエフスキーの小説にみられるポリフォニー概念がある。語りは死後の生をもつことで、それに耳を傾ける人の心を呪縛し、ポリフォニーという性格が病いの語りをひとつとして同じものとさせない構造的強度をもつのである。</p>

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