法然上人における「還る・帰る」の使用例

書誌事項

タイトル別名
  • An example of using the phrases “return(還る)” and “go back(帰る)” in Honen.
  • 法然上人における「還る・帰る」の使用例 : 浄土に「還る・帰る」という表現をめぐって
  • ホウネン ショウニン ニ オケル 「 カエル ・ カエル 」 ノ シヨウレイ : ジョウド ニ 「 カエル ・ カエル 」 ト イウ ヒョウゲン オ メグッテ
  • ー浄土に「還る・帰る」という表現をめぐってー
  • ーAbout the phrases “return(還る)” and “go back(帰る)” to the Pure Landー

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説明

そもそも浄土に「還る・帰る」という表現は、浄土から来たということを前提にしないと成立しないものである。平成21年3月21日には、勧学会より「往生浄土の解釈について」という答申が出されそこには、<br> 浄土宗としては、往生の後に成仏するということが絶対であるため、「浄土(極楽)に(へ)帰る(還る)」という表現を用いることを不可といたします(1) 。<br> と記されている。浄土宗の立場は、勧学会の答申以外のものではあり得ず、ことさらに論ずるべきことはないといえよう。その後、平成26年に大本山百万遍知恩寺布教師会の主催で、この問題を改めて考える研修会が開催され、その際に筆者も講師の一人として参加させていただいた(2) 。本論では、法然上人(以下、祖師の敬称を略す)の「還る・帰る」の使用例を整理し、この問題について考察してみたい。

収録刊行物

  • 智山学報

    智山学報 65 (0), 295-304, 2016

    智山勧学会

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