3歳児における眼軸長と角膜曲率半径による等価球面屈折値の予測式の検証

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  • Evaluation of the Prediction Equation for Spherical Equivalent Using Axial Length and Radius of Corneal Curvature in Three-year-old Children

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<p>【目的】我々は、光学的生体測定装置を用いた非侵襲的眼球形態検査により眼軸長と角膜曲率半径から調節麻痺下等価球面屈折値を推測する予測式を報告した。今回、対象を変えてその予測式の精度を検証した。</p><p>【対象及び方法】対象は、平成26年9月以降に1%アトロピン点眼1日2回7日間による調節麻痺下屈折検査を施行した3歳児42例84眼である。調節麻痺下屈折検査時にIOLマスターで眼球形態検査を施行した。眼軸長(x1)と強弱主経線の平均角膜曲率半径(x2)を既報の予測式(ŷ=967.37/x1-287.99/x2-4.78)に代入して調節麻痺下等価球面屈折値の予測値(ŷ)を算出し、屈折検査での実測値(y)と比較した。</p><p>【結果】84眼の分布範囲は、x1:19.41~23.03mm、x2:7.17~8.18mm、y:-1.62~+10.38Dであった。等価球面屈折値は、y :+2.89±2.40D(平均値±標準偏差)、ŷ :+3.12±1.98Dで、両者に強い相関性が認められた(R=0.97, p<0.001)。yとŷとの差は0.5D未満42眼(50%)、1.0D未満73眼(87%)、最大値2.16Dであった。</p><p>【結論】眼球形態検査により等価球面屈折値を予測する本法は、実測値との相関性が強く、半数例で0.5D未満の誤差となることから、全身疾患などの理由でアトロピン点眼液を使用できない児に有用である。</p>

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