ISS日本実験棟モックアップにおける伏臥位での空間把握特性 : 宇宙建築の居室規模計画に関する基礎研究

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics of spatial evaluations from a horizontal posture in mockups of Japanese Experiment Module of ISS : Basic study on scale planning of interior spaces in space architecture
  • lSS日本実験棟モックアップにおける伏臥位での空間把握特性 : 宇宙建築の居室規模計画に関する基礎研究
  • lSS ニホン ジッケントウ モックアップ ニ オケル フクガイ デ ノ クウカン ハアク トクセイ : ウチュウ ケンチク ノ キョシツ キボ ケイカク ニ カンスル キソ ケンキュウ

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説明

ISS(国際宇宙ステーション)日本実験棟で見られる、宙に浮き伏臥位で飛ぶようにして前へ進む状況では、把握される空間の内容は地上と異なると考えられる。本研究では、ISS日本実験棟を構成する2室「実験室」「保管室」のモックアップを対象に伏臥位および立位での空間評価実験を行い、次のことを明らかにした。(1)保管室を基準とする実験室の容積評価として、伏臥位で評価した場合の方が立位で評価した場合よりも回答値の分散が大きい結果だった。(2)印象評価として、実験室においては伏臥位で見た場合の方がわずかに「圧迫感がある」「心地よさがある」の回答が多かった。保管室においてはわずかに「ゆったりしている」の回答が多く「圧迫感がある」の回答が少なかった。(3)イメージ評価として、実験室を伏臥位で見た場合には、複数人が同じ場所を共有するイメージや、自由な姿勢から新しい行為を探るイメージ、浮遊して空間全体を立体に使おうとするイメージなどが数多く見られた。一方、保管室を伏臥位で見た場合には、1人で浮遊せずに平面上を過ごすイメージが相当数見られた。立体に使うイメージはわずかだった。

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