北海道ブラックアウト どのメディアが機能したのか

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タイトル別名
  • Which Media Worked in the 2018 Hokkaido Blackout?
  • 北海道ブラックアウト どのメディアが機能したのか : 「北海道胆振東部地震」メディア利用動向インターネット調査から
  • ホッカイドウ ブラックアウト ドノ メディア ガ キノウ シタ ノ カ : 「 ホッカイドウ イブリ トウブ ジシン 」 メディア リヨウ ドウコウ インターネット チョウサ カラ
  • 「北海道胆振東部地震」メディア利用動向インターネット調査から
  • From the Internet Survey on Media Use at the Hokkaido Eastern Iburi Earthquake

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抄録

2018年9月6日に発生した「平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震」では、北海道のほぼ全域の電力供給が止まり、最大で約295万世帯が停電した。テレビの視聴が困難な状況になったほか、電話の通話やインターネット接続などにも影響が出た。NHKでは、地震発生当日のメディア利用動向を把握するため、北海道全域でインターネット調査を実施した。 ■地震発生当日に利用できた端末・機器は「ラジオ」が多く、「テレビ」は68%が利用できなかった。スマートフォン・タブレット端末によるインターネット通信は、発生直後から未明(午前6時ごろまで)は40%が利用できたが、その後20%台まで下がった。 ■地震に関する情報を得るのに利用したメディアは、発生直後から未明(午前6時ごろまで)は、「ラジオ(NHK)」が多かったが、午前中から夜間にかけて徐々に下がり、その一方で「家族・友人から聞いて」が多くなった。 ■利用者が多かった「ラジオ」については、NHK・民放ともに「情報が信頼できるから」「欲しい情報が得られると思ったから」などコンテンツへの評価も高いが、「他になかったから」「電力やバッテリーの消費を節約するため」という回答も目立った。 ■知りたい情報の種類によって、ラジオやポータルサイトやアプリ、ソーシャルメディアなどを使い分けている様子がうかがえた。 ■今後の大規模災害に備え、災害時のメディアの機能確保と被災者の情報ニーズに応える情報発信の強化が求められる。

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