日本における過去20 年間の新第三系放散虫化石層序学の進展

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  • A review of Neogene radiolarian biostratigraphy in Japan during the last two decades
  • ニホン ニ オケル カコ 20ネンカン ノ シン ダイサンケイ ホウサンチュウ カセキソウ ジョガク ノ シンテン

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抄録

<p>本山(1999a, b)によるレビュー以降の本邦新第三系放散虫化石層序学における進展について考証を試みた.過去20年間を振り返ると,主要な進歩として,第一に,深海掘削コアに基づいて中部中新統にまで遡って古地磁気層序との直接対比がなされ,それによって化石帯と生層序イベントの数値年代が精度良く求められたことが挙げられる.第二に,北西太平洋,カリフォルニア沿岸海域,日本海などの異なる海域の地域的な放散虫化石層序の研究が進んだこと,そして,第三に,改訂された放散虫化石帯が陸上の新第三系セクションの対比に適用されるようになったことが挙げられる.これらの進歩とともに,分類学的研究により学名の整理や新種の記載がなされ,低次から高次分類群におよぶ分類体系の見直しも進められてきた.また,最近とくに日本周辺海域において第四紀放散虫化石帯の研究が活発化している点が注目される.</p>

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