大阪市におけるアカホシテントウの季節消長

書誌事項

タイトル別名
  • Seasonal occurrence of <i>Chilocorus rubidus</i> Hope (Coleoptera: Coccinellidae) in Osaka City
  • オオサカシ ニ オケル アカホシテントウ ノ キセツ ショウチョウ

この論文をさがす

抄録

<p>大阪市長居公園の梅林においてアカホシテントウChilocorus rubidus Hopeの発生消長を2010年5月26日から2011年5月3日まで調査した.タマカタカイガラムシの発生しているウメを調査木と定め,目視が可能な株元から樹高160cmまでの範囲で,本種の卵塊,幼虫,蛹,テネラル成虫およびポストテネラル成虫の数をカウントした.その結果,2010年5月26日に確認された蛹はすべて6月6日までに羽化し,その後,調査木から分散し,夏から秋の間,調査地の梅林において確認できなかった.成虫は12月2日に再び調査地に出現し,冬季の期間,摂食,交尾,産卵行動が観察された.卵塊は12月23日に初認され,卵塊数は2011年3月4日まで増加を続けた.幼虫は2011年3月13日から確認され,幼虫数は4月7日にピークを示した.これらのことから,本種は大阪市において,成虫が冬季に生殖休眠することなく交尾・産卵を行い,幼虫は3月に孵化したのちに5月から羽化することが示された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ