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- TAKEUCHI Ekuko
- Université de Kobé
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- KONISHI Hidenori
- Université de jeunes filles Kyoritsu
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抄録
神経言語学的アプローチ(以下,ANL)は,カナダのジェルマンとネッテンによって,パラディの神経科学における研究に基づいて考案された。パラディによれば,文法知識,語彙,動詞活用などの明示的知識は,自然なオーラルコミュニケーションができるようになるための暗示的能力に変化しないが,実はこれまで外国語教育の現場では,明示的知識が暗示的能力に変化するという前提の元で授業が構成されてきた。一方ANLでは,まず暗示的能力を十分発達させて自然に話せる状態を作った後,読み書きに必要な明示的知識を身につける。カナダのみならず中国の大学でもANLは適用され,その効果が実証されつつあるが,日本の大学のフランス語教育においてANLを導入するには,いくつかの障害が存在すると考えられる。本稿では,日本の教育文化において克服すべき課題について論じた。
収録刊行物
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- Revue japonaise de didactique du français
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Revue japonaise de didactique du français 13 (1-2), 259-273, 2018
日本フランス語教育学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288134467968
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- NII論文ID
- 130007638673
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- NII書誌ID
- AA12150378
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- ISSN
- 24331902
- 18805930
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- NDL書誌ID
- 030318762
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可