航空機搭載型センサを用いた森林域におけるシカの分布調査

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タイトル別名
  • Distribution survey of deer by using airborne imager in forest region

抄録

<p>これまで、シカの獣害対策の一助とするため、航空機搭載型リモートセンシング装置「CAST」を使用した熱赤外画像による野生動物の検出手法の開発を進めてきた。本手法は、数十分間隔で同じコースを2回飛行して熱画像を取得し、移動がみられた熱源を動物として抽出するというものであるが、広範囲を効率よく調査できる一方、シカが樹木下に入ると調査が困難になる問題もあった。本発表では、2018年に岐阜県本巣市山間部で行った実証実験について報告する。対象地は植林地で一部では比較的上空が開けている。また人の立ち入りが少なく日中でもシカの出没がみられる。観測の結果と地上カメラで撮影されたシカの割合から推定した頭数は約158頭で、生息密度は約26頭/km2であった。また今回の調査では、シカの検出精度を向上させるため、熱赤外画像と同時観測したハイパースペクトルデータからNDVI(正規化植生指数)を算出し、植生とシカの抽出状況についても解析を行った。その結果シカが抽出できていない範囲とNDVIが高い範囲(森林域)とが一致した。そこで、NDVI値が0.6以上を森林として森林域と非森林域の面積比を求め、森林域を含めた調査地全域のシカの生息数推定を試みた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288135679872
  • NII論文ID
    130007645531
  • DOI
    10.11519/jfsc.130.0_433
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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