津波被災海岸林再造成の機械化における省力化技術の開発

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タイトル別名
  • Development of labor-saving technology for mechanized plantation on coastal forest damaged by Tsunami

抄録

<p> 東日本大震災による津波で被災した福島県の海岸林では、高い地下水位に対処するため盛土造成した上に植栽する手法がとられている。ここは表土が非常に堅く植栽に多大の労力を要しているため、省力化に向けて苗木植栽ロボットを開発した。まず、海岸林再造成地に試験地を設定して既存の自動植付機2機種で植栽試験を行い、その結果から新規開発機に必要な構造・諸元を決定した。それをもとに、オーガ式耕耘装置、油圧式プランティングチューブ、てん圧機構、ロボットアーム式苗木供給装置を有する苗木植栽ロボットを設計・製作した。 この苗木植栽ロボットの実証試験を実施した結果、人力作業と比較して作業能率の向上、労働強度の低減が見られたが、植栽位置決め工程にさらなる省力化・高能率化の余地があると考えられた。そこで、ベースマシンの油圧回路に電磁弁を取付け、作業機の水平を自動的に維持してブーム操作を簡略化する機構を設けた。また、植栽位置マーキング作業を省略するため、作業機に取付けたカメラの映像によりブーム操作による位置決めをアシストする機構を設けた。これらの作動時・不作動時の作業性能について比較検証したので、その結果を報告する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288136283648
  • NII論文ID
    130007645448
  • DOI
    10.11519/jfsc.130.0_415
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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