有用広葉樹を用いた放置竹林対策

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タイトル別名
  • Neglect bamboo forest countermeasure using useful broad-leaved tree

抄録

<p> 愛媛県内では、モウソウチク、マダケやハチクなどの放置竹林が急増し、スギ林やヒノキ林にも侵入してその面積を拡大している。そこで、放置竹林を伐採し、跡地にサクラ材としての利用価値の高い有用広葉樹のヤマザクラ林を早期に造成するための具体的な対策の検討を試みた。植栽ではヤマザクラの苗長約130cmから150cm、胸高直径4mmから6mmの挿し木苗を用いた。植栽にあたっては、活着率の向上をはかることを第一に考えて水分保持力が高く、土壌改良材として用いられるくらげチップを用いた。植栽は平成25年3月24日に実施した。植栽面積は約40aで植栽本数は100本(施用区90本、無施用区10本)である。平成30年12月14日の調査時点で施用区の樹高は710cmから910m、胸高直径は84mmから141mmであった。土壌改良材は水分供給後、分解されて養分となる。その施用効果は、これまでの実験から5年程度持続することが明らかになっている。このことを念頭に入れて、放置竹林伐採跡地に有用広葉樹林を早期に造成するための具体的な対策を提示したい。本研究の一部は、韓国・山林庁(韓国林業振興院)・山林科学技術研究開発事業(課題番号:2017061B10-1819-AB01)の助成を受けて行われた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288136305664
  • NII論文ID
    130007645661
  • DOI
    10.11519/jfsc.130.0_651
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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