小学校での教科横断的な森林環境教育の効果―「森のノート」の分析から

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タイトル別名
  • The effect of cross-curricular forest environmental education at an elementary school

抄録

<p>森林環境教育の内容は、学校の単一の教科の枠に収まらない。そのため教科横断的な取り組みが望まれる。発表者らは三重大学教育学部附属小学校6年の児童を対象に、理科や社会科などのさまざまな教科の学習の中で、森林に関する部分を活用しながら約半年にわたって森林環境教育の実践を行った。実践に際しては児童に1冊ずつノートを配布し、これを「森のノート」として学習した内容や感想を記録させることで、習得した知見が細切れになることを避け、俯瞰的に学びを振り返ることが可能となるよう図った。本研究では、このノートの記述を分析し、教科横断的な森林環境教育の効果を検討することを目的とした。児童の振り返りの記述を「森林への関心の芽生え」、「森林機能の理解」、「人間生活と森の関わりへの気づき・理解」、「意識の変化」、「行動の変化」の5つの観点に分類し、各観点の記述数などについて分析した。その結果、「意識の変化」に関する記述がみられた児童では、そうでなかった児童に比べ、一人当たりの記述の観点数が多く、下位の「関心の芽生え」から上位の「行動の変化」までについての記述も比較的充実していることなどが明らかとなった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288136307456
  • NII論文ID
    130007645684
  • DOI
    10.11519/jfsc.130.0_60
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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