石灰石鉱山に植栽したクスノキ科4種の成長とアーバスキュラー菌根菌の効果

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タイトル別名
  • Growth of four Lauraceae species planted on limestone quarry and effects of materials of arbuscular mycorrhizal fungi

抄録

<p> 我が国には石灰石を採掘している鉱山が点在し、採掘の終わった石灰石の鉱山では周囲の植生に近い樹種を用いた緑化を義務づけられている。九州地方中部の石灰岩地帯にはクスノキ科の樹木が多く分布するため、クスノキ科の樹木を実際に鉱山に植栽し、緑化樹種としての適合性を検討した。また、クスノキ科の樹木の根にはアーバスキュラー菌根菌が共生している。このことから、市販されているアーバスキュラー菌根菌の資材が緑化に効果があるかも検証した。 本研究では,大分県津久見市内の (株) 戸髙鉱業社の石灰石鉱山の敷地で実施した。対象樹種は,津久見市付近の石灰岩地帯に分布するクスノキ、シロダモ、タブノキ、ヤブニッケイの計4樹種を対象とし、2009年5月から2011年11月まで育成した。アーバスキュラー菌根菌の資材はDr. キンコン (出光興産) とセラキンコン (セントラル硝子) を用い、資材を使用しない処理区も設けた。 クスノキ科の苗木は,4樹種とも試験地において活着し,順調に成長した。菌根菌の資材については、シロダモがDr. キンコン、タブノキがDr.キンコンもしくはセラキンコンの使用によって成長が有意に促進された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288136885504
  • NII論文ID
    130007645610
  • DOI
    10.11519/jfsc.130.0_547
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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