スギ採種園における人工交配方法の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Consideration of artificial crossing method in seed orchards of <i>Cryptomeria japonica</i>D.Don
説明
<p> 人工交配により、発芽率向上、目的花粉による確実な交配が期待できる。しかし、野外における人工交配は雌花に交配袋をかけた後に、袋の中に花粉を注入する作業が必要になるため自然交配と比べて作業効率が悪い。そこで、ビニールハウス内に造成したスギ採種園の人工交配方法を検討した。その他、人工交配に用いる花粉が少ない場合に使用する増量剤の効果について、野外のスギ採種園で交配袋を用いて検討した。 交配期間中に①風圧式受粉機と梵天を用いて特定母樹約90本に13回の人工交配を行った。また、②風圧式受粉機を用いて特定母樹約30本に2回の人工交配、③静電風圧式受粉機を用いて特定母樹約30本に2回の人工交配を実施した。発芽率調査の結果、平均値で①46.1%、②11.2%、③1.5%であった。①の母樹毎の発芽率は3.0%~73.0%の幅があった。増量剤ありの人工交配、増量剤なしの人工交配の発芽率の結果は、平均値で4.9%、4.6%であった。 今回の条件では、13回の人工交配を実施しても母樹毎の発芽率に大きな幅があること、静電風圧式受粉機は用いない方が高い発芽率であること、増量剤は発芽率への影響が少ないことが明らかになった。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 591-, 2019-05-27
一般社団法人日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288137475968
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- NII論文ID
- 130007645692
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可