書誌事項
- タイトル別名
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- Optimizing RT-semi-nested PCR Conditions with Newly Developed Primers for the Specific Detection of Human Enterovirus D68 and its Identification from Clinical Specimens
- リンショウケンタイ カラ エンテロウイルス D68ガタ オ トクイテキ ニ ケンシュツ ・ ドウテイ スル タメ ノ プライマー カイハツ ト RT-Seminested PCR ジョウケン ノ ケッテイ
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説明
<p>エンテロウイルスD68 型(EV-D68)は,従来,呼吸器感染症の原因ウイルスと考えられてきた.近年,急性弛緩性麻痺の症例などから検出例が報告され,国内においても注目されている. EV-D68 を含むエンテロウイルス属(EV)の遺伝子検査は,VP4-VP2 領域を増幅するRT-Seminested-PCR 法(VP4-VP2-PCR 法)で遺伝子を検出する方法や,VP1 領域を増幅するCODEHOP RT-Seminested-PCR 法(CODEHOP 法)で血清型を同定する方法が広く使われている.この2 検査法を併用してEV-D68 の遺伝子検査を実施したところ,VP4-VP2-PCR 法で遺伝子が検出できたものの,CODEHOP 法でVP1 領域が増幅できず,血清型の同定ができない検体を複数確認した.また,VP4-VP2-PCR 法,CODEHOP 法ともに,複数の血清型のEV が重複感染している場合,いずれかの血清型が検出されない可能性が指摘されている.そこで,EV-D68 に対して高い感度,特異度を有し,加えて,EV の重複感染例に対してもEV-D68 を同定可能な検査法として,独自に設計したEV の血清型と関連の深いVP1 領域を増幅するプライマーを用いるRT-Seminested-PCR 法(本法)の開発を試みた.臨床検体を用いて検討した結果,本法は,VP4-VP2-PCR 法以上の感度があった.また,すでにEV-D68 以外のEV が同定されている2 検体より新たにEV-D68 を同定することができ,重複感染例に対してもEV-D68 を同定可能だった.加えて,1st-PCR における検出率が高く,系統樹解析に十分な長さの塩基配列を得ることができた. 以上より,本法は,EV-D68 を対象とした遺伝子診断の有用な手段と考えられた.</p>
収録刊行物
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- 感染症学雑誌
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感染症学雑誌 91 (3), 376-386, 2017-05-20
一般社団法人 日本感染症学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288138011008
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- NII論文ID
- 130007650935
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- NII書誌ID
- AN00047715
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- ISSN
- 1884569X
- 03875911
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- NDL書誌ID
- 028313010
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可