食道癌に対する食道ステントが胸部大動脈穿孔を生じた1症例
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- 西山 友貴
- 鎌倉病院 麻酔科
書誌事項
- タイトル別名
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- A case with an esophageal stent perforated into thoracic aorta
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説明
<p> 食道癌に対して挿入したステントが大動脈穿孔を生じた症例を救命し得た。49歳,男性,食道癌による食道狭窄に対しステントを挿入した。挿入直後より挿入部痛,発熱を認め,挿入4日後,約1000mLの吐血後ショックとなった。緊急で,食道部分切除,再建,肺門部,大動脈穿孔部の縫合閉鎖を行い,術後人工呼吸のまま集中治療室に入室した。術中出血量15000mL,術後1日目の出血量3000mLだったが,出血は徐々に減少し,術後10日目に人工呼吸から離脱,気管チューブを抜管,術後12日目に一般病棟に転室した。食道ステントによる食道-大動脈瘻は死亡率が非常に高いが,今回,緊急手術で救命し得た。</p>
収録刊行物
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- 蘇生
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蘇生 38 (1), 5-7, 2019-04-16
日本蘇生学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288138615424
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- NII論文ID
- 130007650348
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- ISSN
- 1884748X
- 02884348
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可