ニボルマブおよびイピリムマブの順次投与による免疫関連有害事象と考えられた非昏睡型急性肝不全の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of non-comatose acute hepatic failure: An immune-related adverse event due to sequential administration of nivolumab and ipilimumab
  • 症例報告 ニボルマブおよびイピリムマブの順次投与による免疫関連有害事象と考えられた非昏睡型急性肝不全の1例
  • ショウレイ ホウコク ニボルマブ オヨビ イピリムマブ ノ ジュンジ トウヨ ニ ヨル メンエキ カンレン ユウガイ ジショウ ト カンガエラレタ ヒコンスイガタ キュウセイ カンフゼン ノ 1レイ

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説明

<p>77歳男性.2016年1月に右母趾の黒色斑に対して広範囲切除術を施行しStage IIIcの悪性黒色腫と診断した.2016年11月,右鼠径リンパ節に再発しニボルマブを開始し,2017年7月にリンパ節転移が増悪したためイピリムマブに変更した.イピリムマブ開始から2カ月後に著明なAST,ALT及び総ビリルビンの上昇を認めたためメチルプレドニゾロン(mPSL)60 mg/日を開始した.AST及びALTは一旦低下傾向となったが再上昇したため,mPSL 500 mg/日を3日間投与した.その後AST及びALTは再度低下傾向となったがTBは高値で推移し,入院第23日に急に状態が悪化し同日永眠された.免疫チェックポイント阻害剤による肝障害は早期に適切な治療介入が重要と考えられた.</p>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 60 (3), 83-90, 2019-03-20

    一般社団法人 日本肝臓学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (38)*注記

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