味覚障害の診断と治療
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- 任 智美
- 兵庫医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
書誌事項
- タイトル別名
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- Diagnosis and treatments of taste disturbance
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説明
味覚障害の受診患者は増加している.味覚異常の訴えは量的異常と質的異常に分けられ,電気味覚検査と濾紙ディスク法で機能評価を行う.現行の原因分類は障害部位と原因が混合しているため再考が必要である.治療は亜鉛内服療法がエビデンスを持つ治療だがビタミンや鉄欠乏症には補充療法,口腔乾燥症例には唾液分泌促進剤,心因性には抗不安薬抗うつ薬など併用する.時に漢方が著効する場合もあるので随証に合わせた処方を選択する.高齢者でも若年者と比較して改善率に有意差は見られない.フレイルの原因になり得ることもあるため,積極的な治療を行うことが望まれる.
収録刊行物
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- 口腔・咽頭科
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口腔・咽頭科 31 (1), 97-102, 2018
日本口腔・咽頭科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288141383168
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- NII論文ID
- 130007628837
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- ISSN
- 18844316
- 09175105
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可