日本統治時代の美術教育が台湾の近代美術に果たした役割

書誌事項

タイトル別名
  • The Effect of Fine Art Education During Japanese-Occupied Period on the Development of Modern Fine Art in Taiwan
  • 日本統治時代の美術教育が台湾の近代美術に果たした役割 : 台北師範学校を中心に
  • ニホン トウチ ジダイ ノ ビジュツ キョウイク ガ タイワン ノ キンダイ ビジュツ ニ ハタシタ ヤクワリ : タイホク シハン ガッコウ オ チュウシン ニ
  • <b>—Centering on Taihoku Normal School</b>
  • ―台北師範学校を中心に―

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抄録

<p>1927年の台湾美術展覧会以降,西洋画と東洋画は画壇において伝統的文人画の地位に取って代わり,画壇の新しい主流となった。その理由は美術教育と密接な関係がある。本稿は台北師範学校の美術課程の特徴,そこで教えた日本人美術教師の影響を中心に日本統治時代の美術教育が台湾の近代美術において果たした役割について考察する。結論は次のようにまとめることができる。1,美術教育は台湾近代美術の発展を促進した。新たな美術教育方法は,教育の面から台湾美術と中国美術の間のつながりを切断した。2,日本統治時代,師範学校の美術教育の特徴は画家の育成を主な目的とする専門教育ではなく,普通教育の一環とされていた。画家の育成は課程内容と関係なく,日本人美術教師の手腕によってなされたことが推測でき,一重に学生と美術教師の両者が共に努力した結果であった。3,日本人美術教師の影響は,台湾近代美術の啓蒙時期に非常に重要なものであった。</p>

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