スラウェシバビルサ(<i>Babyrousa celebensis</i>)の営巣行動

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  • Nest Building Behaviour of Sulawesi Babirusa (<i>Babyrousa celebensis</i>)
  • Nest Building Behaviour of Sulawesi Babirusa (Babyrousa celebensis)

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抄録

<p> インドネシアにおいて飼育下スラウェシバビルサの営巣行動504例が観察され,時刻,場所,巣材を含む行動特性が記録された。本種は,性別を問わず,生後15週以降の幅広い年齢で,夕方の給餌時刻と日没時刻の間に相当する午後5時から午後6時の時間帯に高頻度に,壁,大木,間隙等の構造物の傍らに寝屋を作った。落葉落枝の収集のみならず,後肢で起立し,立木から様々な部位を採取する巣材収集行動も観察された。また,巣材不足の際,牧柵から棒材を引き抜き,巣材を補足する行動も記録された。群飼では,営巣行動を主導する特定の個体は認められず,共同作業により完成した巣は共用された。バビルサの休息睡眠用の営巣行動は正常な行動レパートリーの一つであり,飼育下個体への巣材の提供は効果的なエンリッチメントになる。</p>

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